1974-05-10 第72回国会 衆議院 外務委員会 第24号
そしてそれはアフリカ基金の審議の際に私はすでに指摘をしたところであります。ところが大臣は、この委員会の審議の途中でその問題に私が触れましたところ、いままでそれに対する原則がなかったのではなく、総理あるいは外務大臣あるいは国連における日本代表の発言というものを収録されて、それを当委員会に提示されました。
そしてそれはアフリカ基金の審議の際に私はすでに指摘をしたところであります。ところが大臣は、この委員会の審議の途中でその問題に私が触れましたところ、いままでそれに対する原則がなかったのではなく、総理あるいは外務大臣あるいは国連における日本代表の発言というものを収録されて、それを当委員会に提示されました。
そうしないと——大臣みずからアフリカ基金の審議の際にはそういうのはうまくまとめていないのだとおっしゃいました。そのままになっており、いまだ私はそれ以後の明快な御説明を承っていないわけであります。したがって、本委員会でこの討議が終わるまでの間に、大臣として経済協力あるいは国際協力に関する基本原則に関して整備した形で今後のルールになるような御説明をいただきたいと思うのですが、いかがでございますか。
○渋谷邦彦君 ただ、私自身が懸念することは、必ずしもイスラエル、アラブ諸国の紛争に関連するのではなくして、先般アフリカ基金の審議がなされたときにも申し上げたつもりでございましたが、特に日本から地理的にかけ離れた地域であるということ、そうしたことでなかなか感覚的にも切迫感というものが起きない。
で、時間もないので私はなお次の質問に移りますけれども、この協定の第十四条には、アフリカ基金の資金の使用についての規定がありますけれども、端的に伺いたいんですが、この融資対象の選択ですね、これの基準は一体どういう基準で選択されますか、どういうプロジェクトに融資するかというような点ですね。
今度できますアフリカ基金でございますが、この基金に対して日本は千五百万計算単位で出資するということになっておりますが、この千五百万計算単位というのは、変動相場制に移行している今日、日本円に換算すると、これは幾らになるんですか。
○渋谷邦彦君 いま言われたことは、アフリカ基金を軸にした将来に対するアフリカ援助と、こういうことだろうと思うんでありますが、ビジョンとなりますと、これは五年、十年、あるいはその先を見通した展望というものを持たなければなりませんでしょうし、これは当然政治的な配慮というものがそれにからんでこなければならない。
先般アフリカ基金調印の際にも、日本が調印した際には非常にわき立った雰囲気があったということも伝えられております。
○渋谷邦彦君 初めにアフリカ基金のことを伺い、次に国連憲章に関連する問題を若干お尋ねをしたいと思います。 いままでも、しばしば指摘されてまいりましたように、開発途上国におけるわが国の経済援助というものは、必ずしも受け入れ国にとってみれば信頼に足る、満足すべき状態ではなかったという、そういう評価があったわけであります。
ところが協定の十五条四項(a)に集中的にあらわれておりますように、アフリカ基金が融資する「資金は、参加国又は構成国の領域内で生産される物品及びそれらの領域から提供される役務をそれらの領域内で調達するためにのみ使用される。」こうなっています。これは融資された資金をアフリカ諸国が使うにあたっては、その調達先が融資をした国または基金構成国からだけに限定されることを明らかに義務づけています。
○河上委員 これは非常に重大な問題でして、先ほど採決を求められましたアフリカ基金におきましてもこういうアメリカ合衆国の出資額の問題について非常に議論があったところであります。これは今後いろんな分野にも波及する可能性もあるわけで、私は今度の交換公文をつくるにあたって何らこの点を議論しなかったというのは、これは非常に大きな外務省の失態じゃないかと思うのです。
かたがたアメリカといたしましては、このアフリカ基金のみならず、もっと前に、たとえば第二世銀に対する出資とか米州開発銀行に対する出資の問題、あるいはアジア開発銀行に対する協力の問題というものが、いわば山積しておりまして、そういうものをやはり順々に処理していこうということからアフリカにつきましてはまだ十分議会と話が詰まってない、こういう情勢にあるのではないかと理解しております。
○大平国務大臣 いま卒然と御質問をいただいたのでございますが、私は、あなたから南アがアフリカ基金に加入するということについてどうかという御提起があったわけでございますが、いま全くそういうことは考えられないと申し上げたわけでございますが、しかしもし、反対するという意見も一つの考え方だと思いますけれども、私はむしろアフリカの諸国が、南アも一緒になってひとつアフリカの開発をやろうという気分になることはたいへん
そこで先ほどの質問で申しましたように、社会主義諸国の中で非常に大国と思われるような国々がこの項目の中に入っておりませんが、日本の立場からしまして、これは大臣にお尋ねしますけれども、アフリカ基金を充実させるという意味では、むしろこうした社会主義諸国の非常に大きな国々がこれに参加することを排除すべきじゃないし、むしろ積極的に呼び込むようにしなければならないというように私は思います。
○大平国務大臣 本委員会で御指摘をいただきましたドル表示の問題でございますが、アフリカ基金を充実させたいという善意から出た問題点の御指摘であったと私も了解いたしておるわけでございます。
○大平国務大臣 たとえばアフリカ基金に千五百万ドル計算単位を出資するということになりますと、その金はアフリカ基金が主体的に運用されるものだと思うのでございまして、一々日本から注文をつける性質のものではないと思うのであります。
○石野委員 先般の委員会で時間がありませんでしたので、アフリカ基金に関する予算上の措置についての御答弁に対する質問をいたしませんでした。 この前の御答弁によりますと、四十八年度予算の中には、国債費の中に約五百万計算単位分の予算が組んであるということでありましたが、費目の中でいいますと、どういうふうになっておるのか、少し詳細な説明をお願いしたいと思います。
できれば参加国が、アメリカを除いてその他の参加国が実質的には計算単位で払い込んで、日本からだけではなくて——決してアメリカに遠慮をしているということで申し上げているのじゃないのです、日本を除く参加国が自主的にこういうアフリカ基金に損失を与えないような行動をとっている際に、アメリカにも同じ行動を要望するということは、今後アフリカ基金が発足いたしますれば、理事会とか総会とか、そういったものは会場においても
○石野委員 そうしますと、十五億四千万円というこの金は、確実にアフリカ基金引き当ての金であるということの確認はできるわけですね。
ここでは少なくともアフリカ基金を設立するにあたって米ドルの問題が出てまいりましたから、その米ドルの問題に関連してせっかく第一条の規定でいわゆる計算単位なるものが算出されておるのに、附属書の中のAの第一項というもので千五百万アメリカ合衆国ドル以上というこの金が出てきたから、そこで私はこの問題をこのままではいけないのではないかということを申し上げておるのです。
大体アメリカとアフリカ基金との間の問題に日本が介入するなどということばを使うことはもってのほかですよ。この協定のどこにアメリカということばが出ているのです。協定本文の中にはアメリカなんて出てないのですよ。アメリカが出てきたのは、附属書のここにアメリカ合衆国というのと、アメリカ合衆国ドル、この二つが何か出ているだけですよ。むしろこの協定の中にアメリカが介入してきたのですよ。
特にその解釈留保をつけろということについて、これは国益にもあるいはまたアフリカ基金そのものの健全性のためにもいいことなんだから、悪いことなら私は言いませんけれども、いいことなんだから、そのことは大臣が言うよりももっとアフリカ諸国は望むと思います。大臣がおっしゃるよりもアフリカ諸国はより以上にそのことを望むはずです。だから、これはひとつ検討してください。これが検討されなければ、私は納得できない。
アフリカ基金の場合は、新しい協定でございますので、これは三十八ドルになっております。したがいまして、その計算単位から考えますと、たとえば現在の米ドルは一体幾らになるかといいますと、一オンス四十二ドルの金の価値になっておりますから、米ドルと金の価値は変わってきておりますから、よけい出さなければならぬことになっております。
アフリカ基金の協定の中では、いわゆる交換可能通貨でできることになっているわけなのですが、なぜこの措置に関する法律案では、「本邦通貨により出資することができる。」というようにして、「基金に出資する本邦通貨に代えて、その全部又は一部を国債で出資することができる。」ということにしたのか。こういうようにしたことの何かメリットがあるのですか。どういう意味でこういうようにしたのですか。
大臣の時間が、途中で抜けるそうですから、きょうはアフリカ開発基金の問題で大臣の所信をちょっと聞いておきたいのですが、このアフリカ基金を設定するにあたって、日本がもしこのアフリカ基金に参加しなかった場合には、あるいは日本とカナダが参加しなかった場合には、この基金の協定が成立しなくなるような条件にありますが、その点について、何かアフリカ基金についてカナダと日本との間には特別な申し合わせがありますか。
そういう中で、アフリカ基金の問題のときにも質問を申し上げたわけですが、アフリカに対してもアジア諸国に対しても、国連の経済社会理事会がやってきた仕事というのはかなりいろいろの意味であるわけです。こういう点についても、日本政府としては平和五原則に基づいて国連が適正にやるということで要求もし、みずからも国連の一員としてそういう立場で行なうように今後とも努力を続けてほしいと思うわけです。
○大平国務大臣 私は、このアフリカ基金というのは、そういう地域開発銀行といたしましては比較的定着いたしましてよく機能しておる基金だと思うのでありまして、これは全体としてアフリカ関係諸国に対しましてたいへん望ましい地域協力銀行であると心得ております。
○金子(満)委員 先週の委員会で政府側に質問をしましたが、大臣が出席されておりませんから、若干ダブる点があると思いますけれども、最初にアフリカ基金の問題についてただしたいと思うのです。 当然のことだと思いますけれども、この開発基金は領土主権の尊重そして不可侵、内政不干渉、平等互恵そして平和共存という五つの原則に基づいて行なわれるものだ、このように理解したいと思いますが、そうですか。
○河上委員 いまの御答弁を伺いましても、ちょっとうかがわれるわけですけれども、アフリカ基金に進んで参加する理由というものをもう少し明確にしてこの大きな事業に乗り出さないといけないんじゃないかという気が私はするわけであります。
○河上委員 少し実務的なことを伺いますけれども、アフリカ基金というのは、政府の御説明資料によりますと、アフリカ開発銀行というものがもとにあって、それだけでは資金量が十分ではないということで、今度は域外諸国の協力を仰ぐということでアフリカ基金というのができた。しかし依然としてアフリカ開発銀行が中心であるというお話でございます。
○河上委員 これは経済援助というものに伴う非常に基本的な大事な点でありますので、これからアフリカ基金というものに参加する場合、あるいは東南アジア諸国に対する経済援助をさらに進める場合に非常なポイントになると思いますので、ひとつ正確な数字を教えていただきたいと思います。
ですからいずれも、中国もソ連もフランスも現在のアフリカ基金には参加をしておりません。しかしこのアフリカ基金の精神というものは、そういう個別で、バイラテラルでやっている援助というものではやはり資金的にも足りないし、またいろいろフリクションも起こってくる。だから各国で寄り集まって金を出し合っていこうじゃないか。
○加藤(紘)委員 アフリカ基金そのもの自体には、私は非常に将来の開発援助の理念からいってきれいな形で入っている構想だと思いますし、日本がこれに参加することには毛頭異論もありません。ただここでひとつアフリカに対する開発援助という観点から二、三お聞きしたいと思います。 一つは、御承知のように、アフリカに対してはソ連だとか中国とかが一九六〇年代の最初からかなりの形の開発援助をやっております。
それで今度アフリカ基金の場合には、アフリカ外銀なんかよりも非常に条件よく、どちらかというとインフラのほうに力点を置いてやっていくという構想のように伺っておりますけれども、そういう両者が本来ならば両方合わせてやっていけば非常にうまく行くものを、アフリカ基金に入ってくる可能性はオープンにされているとはいえ、いまのところ入ってきそうもない見通しだとぼくは思うのですけれども、その辺が将来日本としてコーディネート